時代考証学会第10回サロン 「沈黙―silence―」から考える時代劇制作とアーカイブズ
報告者
祝 大輔氏(映画「沈黙-silence-」助監督)
山端 穂氏(町田市民文学館ことばらんど学芸員)
開催趣旨
時代考証学会では、これまで、時代劇制作のプロセスを記録し議論するために、制作に携わる多くの方にご報告いただき、議論を重ねてきました。また、時代劇に関わるアーカイブズについても、制作現場や原作者などさまざまなアーカイブズについて、議論を重ねてきました。今回は、時代劇制作とアーカイブズについて、併せて議論したいと思います。今回議論の対象とするのは、作家遠藤周作のアーカイブズと、映画『沈黙―SILENCE―』です。
2016年に上映された映画『沈黙―silence―』は、綿密な時代考証と、原作の世界の徹底的な復元により、大きな反響を呼びました。今回ご報告いただく祝大輔さんは、考証担当の助監督として映画「沈黙―SILENCE―」の制作に携わり、国籍を超えたチームによる時代劇制作の一翼を担いました。また祝さんは、これまで大河ドラマ「龍馬伝」や「篤姫」など、多くの時代劇制作に携わってこられました。今回は、映画「沈黙―SILENCE―」を中心に、制作者からみた時代劇制作の世界について、お話しいただきます。
山端穂さんは、町田市文学館ことばらんどの学芸員として、2006年10月の開館以来、遠藤周作をはじめとする町田ゆかりの作家のアーカイブズの収集・整理・公開に従事してきました。今回は、町田市民文学館で所蔵する遠藤周作関係資料と映画「沈黙―SILENCE-」公開を事例にゆかりの作家の作品が映像作品となった際の文学館の対応等について、ご報告いただきます。
お二人のご報告を通して、時代劇制作が取り結ぶ原作と映像作品との関係について、議論する場にしたいと考えています。
日時 2017年12月16日(土) 14時~17時(開場は13:30)
*オプションとして、12:50分からバックヤード見学を行います。
希望される方は、申込のさいにその旨ご連絡下さい。
会場 町田市文学館ことばらんど2階大会議室
アクセス
JR横浜線「町田駅」ターミナル口から徒歩8分
小田急線「町田駅」東口から徒歩12分
神奈川中央交通バス、町田市民バス「まちっこ」「原町田四丁目」停留所
から徒歩2分
参加費 無料
※多くの方々にご参加いただきました。ありがとうございました。