SOCIETY FOR HISTORICAL CONSULTING

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2024/03/19

時代考証学会第18回サロン 「源氏物語にみる寝殿造の空間と後世の考証研究」

「源氏物語にみる寝殿造の空間と後世の考証研究」

報 告 者:赤澤真理 氏(大妻女子大学家政学部准教授)
専門:日本建築史・日本住宅史
主な著書 『住吉如慶筆伊勢物語絵巻』(共著)思文閣出版、2019
『御簾の下からこぼれ出る装束 王朝物語絵と女性の空間』平凡社、2019
『源氏物語絵にみる近世上流住宅史論』中央公論美術出版、2010ほか

日  時:2024年3月16日(土)14:00~16:00
場  所:明治大学駿河台キャンパス リバティタワー 8階 1085教室
http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/campus.html
アクセス:JR中央線・総武線、東京メトロ丸ノ内線 御茶ノ水駅 下車徒歩約3分
東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅 下車徒歩約5分
都営地下鉄三田線・新宿線、東京メトロ半蔵門線 神保町駅 下車徒歩約5分

※多くの方にご参加いただきました。ありがとうございました。

サロンの趣旨
近年の時代劇メディアは、歴史学だけでなく、人間の営みの基本となる衣・食・住と、それらを取り巻く様々な所作や文化など多岐にわたる考証がなされます。
そこで、今回は「住まい」の考証に注目してみたいと思います。いわゆる建築考証と呼ばれるもので、時代劇メディアではセットを作る時に必要な作業です。考証にあたっては、建築史学はもちろん、美術史や文献史学、服飾史などの複数分野の知見が必要となります。なぜ複眼的な考証を行わねばならないのか、その実態に迫ります。

サロンの内容(報告者より)
今年のNHK大河ドラマ『光る君へ』は、平安時代の寝殿造の空間を舞台としています。しかし、現代において、寝殿造が現存して建っているものはひとつもありません。
寝殿造はどのような空間であったのでしょうか。また、いかに研究がなされてきたのでしょうか。本サロンでは、江戸時代に遡り、寝殿造の復原考証の歴史を、源氏物語を視点に紹介していきます。光源氏の住まいであった六条院の再現案をいくつかご紹介し、今日の復原で気をつけなくてはいけないことについても、お話します。
写真は、御簾の下からこぼれ出る「打出」という“しつらい”の再現です。平安時代の高貴な女性の空間は打出により演出がなされていました。絵巻や指図から“しつらい”を再現する試みについても紹介します。

 

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