TVドラマや映画の時代考証は歴史好きの市民と歴史研究をつなぐ窓口として有効である。本書は「時代考証学」という新たな学問ジャンルを立ち上げた同研究会の第1回シンポジウムの記録集であり、また時代考証学の入門書である。
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著者大石学・時代考証学会編
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出版社東京堂出版
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定価2010年
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出版年本体2,400円+税
はじめに (大石学)
第一部 時代考証学会第一回シンポジウム「時代考証学 ことはじめ」
序・時代考証学の可能性 (大石学)
時代考証と歴史学―大河ドラマ篤姫を題材に― (野本禎司)
ドラマとしての時代劇-パフォーマンス論的見地から― (中島裕昭)
嘘から出る実 (菅野高至)
映像作品と時代考証 (奥田瑛二、聞き手・竹村誠)
パネルディスカッション (司会・三野行徳、佐藤宏之)
第一回シンポジウムの総括 (工藤航平)
第一回シンポジウムレポート (大橋毅顕)
第二部 時代考証学に関わる現場から
「時代考証」とは何か―原作者の立場から― (築山桂)
遠山景元と文化人の交流 (岡崎寛徳)
演劇アーカイブズの可能性―劇作家北條秀司資料について― (馬場弘臣)
歴史教育と時代考証 (藤野敦)
時代考証の末席から―逃げの口上ばかりが上手くなって― (富岡洋一)
一市民から見た時代劇 (平野具男)
編集者からみた時代考証 (安田清人)
「時代考証」の可能性 (保垣孝幸)
あとがき (望月良親)