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シンポジウム

戦国時代劇メディアの見方・つくり方―戦国イメージと時代考証―

歴史的事実との整合性を図りながら、エンターテインメントを追及する上で、「時代考証」はどのように関わっているのか。歴史意識・イメージの変遷とそこに影響を与えるポップ・カルチャーの関係にも注目。研究者、漫画家、俳優、ドラマ制作者、市民などのさまざまな視点から、「時代考証」を考察する。

本書は、戦国時代劇メディアをテーマとした第6回と第11回のシンポジウムと、これに関連する論考・コラムを収録したものである。これまで当会では毎年のシンポジウムごとにその成果を刊行してきたが、創立10年を経過し、新たな「ことはじめ」として、特定のテーマごとに複数のシンポジウムの成果をまとめて刊行する、その1冊目となる。

  • 著者大石学・時代考証学会 編

  • 出版社勉誠出版

  • 定価本体3,200円+税

  • 出版年2021年

目次
はしがき(大石学)
序論(野本禎司)
特論 戦国時代劇と時代考証(大石学)
第1編 時代劇メディアとポップ・カルチャー
1 時代考証数珠繋ぎ(尼子騒兵衛)
2 時代劇メディアの中の「ポップ・カルチャー」
―時代考証の所在を手がかりに―(花岡敬太郎)
3 剣豪イメージと時代コンテンツの変遷
―柳生十兵衛を事例として(玉井建也)
シンポジウム「時代劇メディアと「ポップ・カルチャー」の境界を歩く」
趣旨説明(花岡敬太郎)
コメント(大橋崇行)
パネルディスカッション(司会・茂木謙之介)
第2編 時代劇と戦国イメージ
4 戦国時代・武将のイメージ形成過程について(山野井健五)
5 時代劇は存続するか?(佐藤峰世)
6 戦国武将を演じるにあたって(森田順平/聞き手:金井貴司)
シンポジウム「戦国時代イメージを考える―時代劇メディア・学問・ 市民―」
趣旨説明(門松秀樹)
パネルディスカッション(司会・神谷大介)
第3編 三英傑イメージの変遷
7 織田信長イメージの現在(橋本章)
8 豊臣秀吉イメージの現在(井上泰至)
9 徳川家康イメージの現在(原史彦)
第4編 歴史系学問と戦国イメージ
10 戦国大名の実像―殿様と家来―(佐々木倫朗)
11 「呂宋助左衛門」と海域アジア交易―時代劇が培う歴史像(川戸貴史)
12 「設楽原」の発見―時代劇メディアの民俗学(及川祥平)
13 特別展「戦国時代展」の思考(西山剛)
コラム
戦国イメージをドラマ化することの意味と面白さを考える
―時代考証学会第六回シンポジウムに参加して(花岡敬太郎)
「お目付役」を超えるために
―時代考証学会第六回シンポジウムのアンケート回答から(鈴木一史)
時代考証の役割とメディアリテラシー
―時代考証学会第一一回シンポジウムのアンケート回答から(工藤航平)
あとがき(時代考証学会)

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